先日橘さんと見つけた白い土。
焼き上がりの色もかなり白く、よく焼き締まっていながら、
サクッとした軽い焼き上がり。
定義はさておき、これはカオリンとしてもいいんでないでしょうか?
乾燥強度が弱く、単味では少し扱いづらいかもしれないが、
いずれにしろ使い方次第で面白そうな土ではある。
それから、某所から頂いた、もぐさ系統の土。
少々砂っぽいが、志野に使えそうな焼き締まり具合。またガス窯で試験してみよう。
黄瀬戸の試験。試した釉調合は既に130種類を超えた。
ちょうど一年程前だろうか。
ある日の太田さんとの問答を思い出す。
「スズキくん、黄瀬戸の油揚手の正体っていうのは”何”かわかる?」
「えっ、なんでしょう…、うーん、、乱反射?ですかねぇ?」
「乱反射は乱反射なんだけどね。フフフ。」
結局、教えてもらえなかったその答は、
いまでは永遠に訊くことができなくなってしまったが、
この一年の自分なりの試験の繰り返しの中で、
それがなんであるのか、
ほんとうにおぼろげにではあるが、
見えはじめてきたように思う。