今日は早朝から、郷ノ木組の草刈り。台風の影響で雨が強く降っていた。
その後、午前中に削りの仕事を片付けて、
午後から多治見へ。
楽しみにしていた石黒宗麿の展示を観に行ってきた。
二日目だったが、雨のせいでお客さんが少なく、割とゆっくり観ることができた。
とても良かった。
作品群を眺めながら、
全体に通底する宗麿の感覚の素晴らしさを実感した。
一歩間違えば鈍臭いものに陥ってしまう危険性を孕んだものも、
独自のセンスで、洒脱な作品に昇華させている。
まったく古臭さを感じさせない、この人の感覚はどこからくるのだろうか。
それは、技法的な探求や、技術的な鍛錬の繰り返しだけで、生まれるものでは、
決してないように思う。
作品は、その人自身を映す鏡だと、ある方から言われたことがある。
結局のところ、人間そのものが持つ感性を研ぎ澄ますことでしか、
こうした作品は生まれてこないのかもしれない。