昨日は少しだけ遠出。
岡崎市美術博物館で開催中の「長谷川潾二郎展」を見てきた。
牧歌的でありながら、どこか寂寥感を感じさせる風景画は、
アンリ・ルソーの絵を思いおこさせた。
静謐な美しさを湛えた静物画も、どれも素晴らしかった。
展示の中に掲示された、潾二郎の言葉が印象的だった。
感動無しには一筆も書くな
描きたいものだけを書け
自分の目を信ぜよ
他人のために描くな
自分のためのみに描け
自己、それは他へ通ずる唯一の道である。
(『絵画について』未定稿)
昨今、やきものの世界においては、
『作り手⇆使い手』というような、作家とその作品を使う人の双方向性を語りたがる言説をうんざりするほど見聞きする。
そういった時代なのはわかります。
それでも、わたしは
他人のために作るな、自分のためのみに作れ、
という言葉を胸に秘め、
自分のやきものを作りたいな、と思った。