レコードの思い出

もう九月か。
朝、起きがけに庭に出ると、
空気はすでに冷んやりとして、秋の訪れを予感させる。

日中は来客続き。
その後来週の東京での湯呑展の出展準備や
来月の奈良での個展のDM作品の仕上げなど。

夜、先日実家から送ってもらった、
だいぶ昔に買い集めたレコードの中から適当に引っ張り出して聴いてみる。
なんとなく昔の思い出が蘇ってきた。

高校時代、同級生のNくんと一緒に、暇さえあれば中古レコード屋やリサイクルショップ、フリーマーケットを廻っては、安いレコードを買い漁っていた。

70年代から80年代のソウルやファンク、ルーツレゲエ、90年代のサンプリング主体のヒップホップ….。

DJをするわけでもなかったが、只々、レコード掘りと音楽に夢中になっていた。
二人で良い曲を見つけてきてはMD(もはや廃れてしまいましたね。)に編集して、交換したりしていた。

今になって思えば、あの頃、もう少しちゃんとやきものの技術を身につけておけば、こんなに苦労しなかっただろうに、とも思うが、
その当時はそんな考えは微塵も浮かばなかった。
子供の頃に好きだったやきものとは心が離れてしまっていたのだ。
だいぶ回り道をしてしまったようだ。

そういえば、Leroy Hutsonの”I Think I’m Falling In Love”はNくんが編集してくれたMDに入っていて、良く聴いていたな。

特によく通っていたのは学校の近くの吉祥寺や国立にあった、大手中古レコード屋D。

Nくんは今、そのお店の社員になって働いている。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です