帰郷

Exif_JPEG_PICTURE水族館劇場2013年公演「NOSTROMO あらかじめ喪われた世界へ」より

 

ずいぶん久々の投稿になってしまった。
先日の東京行きは、久々の帰郷とはいえ、あまりゆっくりはできず、なんだかんだ忙しく過ごした。(会えなかった皆さんゴメンナサイ)。
親戚への挨拶等、細々用事もあったが、今回の帰郷の目的は「水族館劇場」の観劇。

三年ぶりの東京公演。
今回はおなじみの駒込大観音ではなく、三軒茶屋の太子堂八幡神社境内に場所を移しての公演だった。

駅を降りて、少し歩くと、閑静な住宅街の中に見慣れたテントが見えてきた。
境内の緑に囲まれ、建築用足場と単管パイプで組まれた巨大な構造物は、存外、景色に溶け込んでいた。その様子は、十数年前の雑司ヶ谷鬼子母神での公演を思いおこさせた。

初めて来る場所なのに、何故だか懐かしさを感じてしまう。
わたしにとってテント劇場とは、いつもノスタルジアを喚起させる場所なのだ。

(瀬戸に越す前年まで、ずっとわたしはこの劇団に在籍していたのだった。)

芝居はいつも通りの水族館節で、とくに気合いの入った舞台美術、舞台機構は圧巻だった。

先日、そんな水族館劇場の全てを一冊にまとめた本が、羽鳥書店より刊行されました。
素晴らしいブックデザインはあの近藤ちはる氏の仕事です。
全国の大型書店で手に入ると思います。皆さまよかったらお手にとってみてください。

 

978-4-904702-41-3.in01『水族館劇場のほうへ』

B5判変型(H224×W182)  上製  452頁(カラー32頁)
ISBN 978-4-904702-41-3  C0074
本体価格5,800円


此の世の外へこぼれてゆけ ! !

巨大な特設テント劇場で催される吃驚カーニヴァル

来たよで戸が鳴る 出てみりゃ風だよ 

現代河原者の徒党による21世紀の明宿集!”

 

 水族館劇場は「スペクタクル」と「テアトロン」の、
まさしく原義、原点に帰るべき劇団である。
                   ——学魔・高山宏

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