原料三昧

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今日は朝から、いつもお世話になっている瑞浪の原料屋さんに出掛けてきました。

お店では、Hさんからかつて唐九郎がその場で挽いたという(削りをする前の)素地を見せて頂きました。
唐九郎作品はこれまで、何回か手に取らせて頂く機会はありましたが、素地の状態のものは初めてです。
完成した作品から受ける印象に比べ、意外な程シンプルな造りに驚きました。
茶わん作りにおいての、削り以降の造形の重要性を再認識しました。

Hさんの話は毎回興味深く、お店に行く度に勉強になります。

また昼からは所用あって名古屋へと行って参りました。途中で美濃の先輩陶芸家、Oさんと合流し、道中、原料について、話がいろいろと盛り上がりました。珪酸質原土の取扱い等、示唆に富んだ内容で、またしても勉強になりました。

Hさんも、Oさんも、師を持たないわたしにとって、原料の探し方や扱い方について、いつもなにがしかのヒントを与えてくれる存在です。

さて、画像は1965年に発行された『日本の窯業原料』という本です。
当時稼行されていた全国の窯業原料鉱山を600頁に渡って網羅した決定版です。
現在では既に閉山した鉱山ばかりですが、かつての採掘の記録を読む事で、その周辺にわずかに残されたであろう原料について、いろいろと想像を膨らませることができます。

ひとたび原料について考えはじめると、それだけで日が暮れてしまいそうです。

なんとも奥の深い底なし沼です。

 

自宅工房リノベーション中

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ゴミ屋敷です。

二年前、引越の慌ただしさの中で適当に決めた自宅工房の配置。
三年目を迎え、一念発起。使い勝手を考え、只今模様替え中。

採取してきた土石原料、際限なく増え続けるバケツなどなど、整理には相当な時間を要しそうです。

窯出し

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雑事に追われ、またしても更新が滞ってしまいました。
さて、先日の窯出し。色見時点での予想とはまた違った形の焼き上がりでした。今回は以前紹介した赫い土など、赤土系をメインに試験しました。
赤土から色が引き出され、紫色を呈しています。
長石の選択ひとつで鼠色に傾いたり、素地のキレがひどかったりと、まだまだ試験が必要ですが、少しづつ形になってきました。

何点かWorksにアップしました。

 

今日もまた試験

IMG_5250 IMG_5289 今日も今日とて、窯、焚いてます。

いつもの黒瀬戸試験。
引出した瞬間、溶け具合も程よく、今回こそはと思いましたが、よく見ると釉調にゴジゴジした部分や赤色味が強く、いま一歩でした。すこし還元が強すぎたのかもしれません。残念。

さて肝心の志野の色見ですが、こちらも少し還元が深すぎた模様。
赤土がいつもよりどす黒く、ところどころに銀化した部分が散見されます。
不安は募りますが、後は窯の蓋を開けてみるまでわかりません。

お昼休み

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随分と暖かくなってきたので、今日はお昼休みに職場近くの山頂へ。
大きな岩の上で一人お弁当を広げました。

巨大な吊り橋のかかるこの場所からは、東濃の低い山々を一望できます。
花崗岩が崖一帯に広がっていたので、長石などみつかりはしないかと、少しの時間うろうろしてみましたが、
それらしきものは見当たらず…。
時計を見たら始業の時間が迫っており、いそいそと職場に戻りました。
お昼休みに原料探しなど、無謀でした。残念無念。

 

黒瀬戸

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窯焚き二日目。早朝、所定の温度に達したので、窯の扉を開けてぐい呑みを引出し。
今回は現在作品化に向け、試行錯誤している『黒瀬戸』シリーズ。
“瀬戸黒”ではなく、あくまで“黒瀬戸”です。
桃山時代の、“変わり黄瀬戸”ではないですが、
黄瀬戸と瀬戸黒を換骨奪胎することで、新しい表現を模索できればと考えています。
まだまだ、完成には時間がかかりそうですが、
“黒い油揚げ肌”というコンセプトのイメージには、近づきつつあります。

乞うご期待!

 

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窯焚き中

IMG_4882今日は、朝から窯を焚いています。先週末、インフルエンザで倒れていたので、

予定より一週間遅れの焼成です。今回は白い志野を中心に試験中。うまくいくといいですが…。

スタンプ作業

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先日到来したスタンパーで、長石の粉砕作業。

かなり体力を消耗しました。

そして、案の定、スタンプの振動がかなり響きます。

夜だったので、近所迷惑を考慮して、

ある程度で終わらせましたが、

そのまま続けていたら、苦情が来てもおかしくなさそうでした。