日曜日、ふと、大事なイベントがあったことを思い出し、急遽、近所の“多治見市美濃焼ミュージアム”へ。
すっかり忘れていたが、この日は黄瀬戸の大家、原憲司氏の講演会“織部を愉しむ”の開催日だった。
始まる前には、「何を喋るか考えてきてないんだ」なんて仰っていたが、
講演が始まると、たっぷり一時間半ノンストップ・トーク。
織部に限らず、桃山陶全般について、文化、技術、歴史…様々な面から独自の見解を展開、
時折冗談を交えながら、矢継ぎ早に繰り出される言葉の洪水。
目の回るような、それでいて一貫性のある、原さん独特の“世界”。。
非常に濃厚な話を聞かせて頂きました。
途中、原さんの蔵品である陶片が聴講席に廻ってきた。
印花が押され、胆礬と鉄が打たれた、正しく油揚手といえる黄瀬戸の陶片の美しさが、頭から離れないでいる。