キブシ帰る

ひさびさの暖かい寝床で丸くなるキブシ

一昨日の夕方、作ったチラシを支所においてもらい、
郷ノ木と繋がっていそうな、曽木公園の裏手の道を搜索してから、家に戻ると、
奥でキブシの声がする!

今度はまぼろしではなかった。

六日ぶりの再会。よくぞ帰ってきてくれた。
少し痩せて、足は泥だらけ。だいぶ弱ってはいたが、
食欲もあり、餌をあげるとすぐに平らげた。
何しろ一週間近く飲まず食わずだったのだ。
水もモグの分まで飲み干した。

その後、すぐに瑞浪の動物病院へ駆け込み、診てもらった。
尻尾を何かに噛まれたようで大きく傷を負っていた。
どこかのオス猫と決闘したのか、はたまた野生動物に襲われたのか。。
しばらく服薬と静養が必要とのこと。注意深く様子を見ないとならないようだ。
エリザベスカラーをつけてもらい、薬をもらって帰る。

傷は痛々しいが、ひとまずは生きていてくれて本当に良かった。

完全室内飼いが猫飼いの常識とされるこの時代、
外出自由という選択は、飼い主のエゴイズムとの誹りを免れない。
しかし、一生、狭い室内に閉じ込めることが、果たして猫の幸せと言えるだろうか?

そう思って、我が家ではずっと猫の自由に任せてきた。

だが、こうして飼い猫が大きな怪我を負って帰ってくると、その責任を感じて、気持ちも少し揺らいでしまう。

彼らにとって幸福とは何か?
とても難しい問題だ。



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