無限に続くライン

th_IMG_9052先日焼けた黄瀬戸掛花入に、玄関脇に生えていた花を生けてみた。

今日も職場(駄知にある製陶所)では一日中、機械ロクロの仕上げ作業。

コーヒーカップをボウズ(シッタのことを駄知人はそう呼びます)に据えて、芯を出し、
腰の部分にカミソリ(カンナのことを、駄知人はそう呼びます)で一本細いラインを入れてゆく。
最後にひっくり返して口の部分をセーム革でなめして完了。
いい加減慣れてきましたが、目見当でやるので毎回ラインの位置がどうしてもズレる。
それも手づくりの味、ということで許してもらうことにします。
全部終わらなかったので明日も続き。イゲてきます。。

こうやって毎日500〜600個の器を仕上げ続ける。年間で考えたら10万個以上にのぼる計算。
こんなスピード感が、自分の作品作りでも出たらいいのにと思うけれど、なかなかそうはいかないものです。

仕事から帰り、大阪での展示用に発送作業。
今日は少し寝不足です。

企画展に参加します

 

th_IMG_9145企画展参加の御報せです。
いつもお世話になっているgalleryゆめの川崎さん企画、
ぐい呑の特集展示です。
会場は大阪のギャラリー海野さんというところで開催します。

私も、新作の黄瀬戸、志野のぐい呑を数点出展予定です。
お近くの方、お時間ございましたらぜひ足を御運び下さい。

以下詳細——————————————————–

『嘉盃百選』 ―酔わすぐい呑、魅せるぐい呑―

お酒が欲しくなるぐい呑、お酒のあてになるぐい呑
お酒で育つぐい呑、人に見せたくなるぐい呑―

そんな魅力的なぐい呑をあつめました。
是非ご高覧ください。

出展作家(50音順)
池西剛、伊藤千穂、市野健太、市野秀之、浦口雅行、大上伊代、大上裕樹、
岡崎裕子、岡安真美、河原尚子、木村のぞみ、木村展之、小林航、篠原敬、
小路口力恵、鈴木都、高橋亜希、津田友子、寺田鉄平、西絵美、西崎智、
野田里美、野村晃子、馬場隆志、丸田宗彦、山本順子、若尾誠

会期:2014年6月23日(月)~7月6日(日)

11:00~18:00(最終日は16:30まで)
会期中無休
会場:ギャラリー海野
大阪市北区西天満4-5-6光野ビル1F

umino2

白い土発見

th_??-2

日曜日、訓練校の先輩、橘岳さんと一緒に土掘りに行ってきました。
橘さんの軽トラに乗せてもらい、美濃の山を駆け巡る。
ご一緒するのは初めてでしたが、そこはやはり同好の士。土掘り話は尽きず、
あっという間の楽しい時間でした。橘さんありがとう。

写真は古い鉱山跡で見つけた不思議な白い粘土。

磁器土のような触感は、今まで見つけたことの無い土で、早く試験をしてみたいと思う。

 

原料探しは楽しい。

市販されている原料にも素晴らしいもの、使えるものはたくさんあって、
それさえ使っていれば、だいたいのものはできそうな気もするし、
わたし自身、随分お世話になってはいるのだが、
それでもなお、わざわざ自分の足で山に入って原料を探すのは、
苦労の末、使えそうな原料を発見した瞬間のよろこびが、
何物にも代え難いものだからではないだろうか。

 

 

 

 

 

窯焚き中

th_IMG_9034

一昨日から窯焚き中。志野を焚くのは久々だ。
今回は今までの反省を踏まえ、少し焚き方を変えることにした。
冷却が進むにつれて徐々に緋色が現れてくる。

盃、ぐい呑を掲載頂きました

th_IMG_8642「お父さんのやきものギャラリー」さんに拙作黄瀬戸盃、黄瀬戸ぐい呑を掲載頂きました。
いつもありがとうございます。これまでも何度も作品をご紹介頂いていましたが、
先日の展示の際にようやくお会いすることができて、とても嬉しく思いました。

http://www.milky.ne.jp/~fwhi0885/sakkabetsu_suzuki_shu.htm

GW、土探し

th_sareki th_nendo

連休初日、土探し。
今まで訪ねたことの無かった、典型的な土岐砂礫層の見られる地域へ。
閑静な住宅街の裏に、荒れ地のような風景が広がっていた。

所謂”もぐさ土”の定義は、一説によればこの砂礫層にレンズ状に挟まれた粘土のこと、だそうだが、
一口に粘土とはいっても、ほとんど砂に近いシルト質のものから細密でコシの強い粘土まで、ほんとうに様々だ。
色も白、青灰色、紅色、桜色、紫、黄色、オレンジ等々と、鉄分の多寡や、形態によって、様々な色に変化している。

本日テスト採取してきた三種類。
同じ場所でも層によってこれだけ色が違う。
掘り方ひとつで成分も大分変わってきてしまいそうだ。
もぐさかどうかはさておき、触感は良い感じ。とりあえず焼いてみよう。

はぁ、五月

th_ors

はぁ、五月。(東濃弁で「もう、五月」の意)

日が長くなったものである。
仕事終わり、まだ明るいので、ちょっと気になっていた鉱山跡へ。
砂利ばかりで、あまり良さそうなものは無かったが、
かなり粒子の細かそうな土、2種類をテスト用に採取してきた。

まだ、薮もそれほど酷くなく、簡単に入れたが、
虫にまとわりつかれるあの鬱陶しい季節はもう間近だ。